日本メディカルAI学会公認資格を取りました
日本メディカルAI学会公認資格とは
医療×AI分野の研究を発展させ、国際競争力を高めることを目的とした資格です。
こちらを参照
パート1とパート2に分かれています。それぞれの特徴をザッと述べます。
パート1
オンラインの講義資料を用いて以下を学びます。
講義資料はこちら
評価
Googleフォーム形式で学んだ内容から問題が出され、4択で回答します。簡単
答案は結構すぐ帰ってくるので、期間中ならば何回も回答することができます。
パート2
国立がん研究センターに赴いて講義を受けます。
当日、100ページほどの冊子を渡され、それに従って8人の先生方の講義を受けました。
以下の内容を学びます。
医療画像に対するAI導入例(近年研究されたモデルやデータ処理含む)
ゲノム情報に対するAI導入例
医療AI導入メソッド(開発の流れや注意点)
個人情報・生命倫理観点の注意
評価
こちらは出席して話を聞けば認定されます。形として一応程度の小テストがあります。
所感
オンライン資料
深層学習はtensorflowとpytorchを少しいじったことあるぐらいでしたがChainerも使いやすそうに感じました。
本来は一から訓練しなければならないモデルも、プリトレインされたものが簡単にロードできます。
また、Google Colabを用いていることもあって環境構築で詰まることのない点は非常に良いところです。
講義
第1回というところもあって、先生方も話す内容が明確には区分されておらず、やや冗長性はありました。
特に深層学習の基礎については多くの説明が設けられていたように思います。(後述)
現実にどのように医療にAIが導入されているか、またこれから導入する必要があるかを学ぶことができます。
医療にAIを導入するにあたって、法律に触れることのないように認証機関を通す必要があるなどその辺りのことは知らないことばかり。
また、ビジネスと同様に、明確に解きたい問題と目標値を定めてから導入に踏み切る必要があります。
ところで、冊子は1ページに4スライドずつ載っている形式。
スライド形式ならオンラインだと重たくなくて嬉しい...
ですが、アクセスできる端末を全員が持っているわけではないのでこの辺りは難しいところだと思います。
受講者について
講義はエンジニアリングよりの人、メディカルよりの人それぞれに向けて作られていました。
しかし、講義会場や学会の構成メンバーを見るとメディカルよりの方が多いように感じました。
講義会場でそう感じた理由が以下の2点
講義会場で電子端末を弄っている人が少ない
深層学習の基礎的部分に関する話はかなり丁寧に為された(逆に医療知識はそうでもない)
取る意味
資格が周囲からどう評価されるのかは分かりませんが、ふんわりAIに関する活動を実施していますぐらいのアピールになるんじゃないでしょうか(逆に、それだけにしかならないということでもあります。)
きっとどちらかといえばメディカルの方向けで、AI版ITパスポートのような感じだと思います。
(※ITパスポート試験を受けたことがないので偏見が含まれています。)
僕が取った理由は以下です。
バイオや医療×AIに興味津々
オンライン講義資料がバズっていて、どうせ読むならついでに取りたい
そもそも資格が好き(詐欺まがいのお金払えばすぐ取れるやつも取りたくなります。)
今後
機械学習は専門じゃないですが、昨年はインターンを経験することができ、今年も春休みはR社にお世話になる予定です。
研究分野がバイオでも機械学習でもないのでアレなんですが、バイオ×AIが実践できるようなところを探したいなーって考えてます。
個人的に今回お話が出てきたヒューマノーム研究所とか行ってみたいです。